佐藤義典 著・青春出版社
この本を読むと
印象に残った言葉
強い戦略は美しい
さすがマーケティングのプロ。
この一文に全てが凝縮されているようで、鳥肌が立ちました。
マーケティングの本質とは?
あなたがドリルを売っているとしても、
顧客が本当に欲しいのはドリルそのものではなく、“ドリルで開けられる穴”である
つまり、顧客が得たい「ベネフィット(価値)」を提供することが重要だと教えてくれます。
本書では以下の4つの理論が解説されています。
・ベネフィット:顧客にとっての価値
・セグメンテーションとターゲティング:誰に売るのかを明確に
・差別化:競合にない価値、より高い価値
・4P(Product/Promotion/Place/Price):製品・サービス/広告・販促/販路・チャネル/価格
これら全ての戦略が一貫性を持っているとき、
それこそが「強い戦略」であり、「美しい」と感じられるのだと思います。
日常にあるマーケティング
私が実際に使ったことがある医薬品の「イボコロリ」や「ガスピタン」。
このネーミングだけで、受け取る価値が連想されます。
- イボコロリ → 「イボが取れる」と一発で伝わる。
- ガスピタン → 「ガスをピタッと止める」印象が伝わる。
広告を見たあと記憶に残り、薬局で探しやすくなります。
ただ、あまりに分かりやすい名前なので、レジで買うのが恥ずかしいのですが💦
分かりやすさと“恥ずかしさ”のバランスを工夫していただけないものでしょうか?
感想
物語形式のサブストーリーが挟まれていることで、楽しみながらマーケティングの考え方を学ぶことができました。
本書で紹介されている4つの理論を通じて、マーケティングに必要な骨組みが体系的に理解でき、日常の買い物にも隠された戦略があることに気づかされます。
商品を売る立場でも、購入する立場でも、このフレームワークを意識して考えることで、これまで見落としていた視点や発見が得られると感じました。
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